【ブランド】「スウェットの名作&歴史」特集、チャンピオンなど人気ブランドの“スウェットの魅力”に迫る

「スウェット」の名作や歴史を特集メンズ、レディースともにカジュアルコーデに欠かせない「スウェット」「スウェット」とは、吸湿に優れたジャージー素材のことを指し、元々はスポーツウェアとして用いられていたが、やがてスポーツ用としてだけではなくファッションアイテムとしても広く普及スウェットシャツ(トレーナー)やスウェットパーカー、スウェットパンツなどは、現在も尚ベーシックなアイテムとして様々なカジュアルコーデに取り入れられている

多くの人から親しまれてきた「スウェット」の魅力を、「スウェット」が人気の4ブランドに着目して紹介「スウェット」の名作や人気モデルとは、「スウェット」の歴史はどう刻まれてきたのかなど、チャンピオン(Champion)をはじめ、ループウィラー(LOOPWHEELER)、フィルメランジェ(FilMelange)、フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)にフォーカスして紐解いていく

フィルメランジェ 2019-20年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションよりフィルメランジェ 2019-20年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションより

「スウェットの名作&歴史」特集

  1. チャンピオンのスウェット
  2. ループウィラーのスウェット
  3. フィルメランジェのスウェット
  4. フルーツオブザルームのスウェット

チャンピオンのスウェット

チャンピオンはどんなブランド?

チャンピオン100周年記念「センテニアル コレクション」よりチャンピオン100周年記念「センテニアル コレクション」より

チャンピオン(Champion)は、アメリカのスポーツウェアブランド2019年に設立100周年を迎えた歴史あるブランドだ機能的なデザイン、耐久性、素材、縫製といったディテールにこだわって作られる「スウェットシャツ」は多くの人から親しまれてきた

チャンピオンのスウェットシャツの歴史

1919年に設立されたチャンピオンの前身「ニッカーポッカーニッティングカンパニー」を引き継ぐ形でエイブ&ウィリアムフェインブルーム兄弟が創業した「チャンピオンニッティングミルズ社」は、当初セーターを販売していた

その後、屋外労働者の防寒用に開発したウール下着が米軍の運連用ウェアに採用され、スウェットシャツの“原型”に

チャンピオンの名が広く知れ渡ったのは、1924年にミシガン大学にチャンピオンのスウェットが採用され、スポーツウェアとして好評を博したときから1920年代後半には、学生アスリートが着ていたスウェットシャツが、学生たちの間でカジュアルウェアとして認識され、急速に浸透していった

また、1934年には洗うと縮んでしまうというスウェットの欠点を克服した「リバースウィーブ」を開発し、1938年に特許を取得している(その後、1952年に2度目の製法特許を取得)

「チャンピオン ヘリテージ タイムス ハラジュク」オープンより
RABART 22,000円+税「チャンピオン ヘリテージ タイムス ハラジュク」オープンより
RABART 22,000円+税

スウェットの特徴的なディテールである、丸首の前後パーツにあしらわれたV字状パーツや、2本の針と糸を使用したステッチングは1940年頃に誕生本来訓練用に開発されたチャンピオンのスウェットシャツは、保温性が高いことから、第二次世界大戦中、兵士の野営時に着用されたという

1950年頃からは、大学名をプリントしたスウェットシャツ「カレッジスウェット」が学生たちの間で人気に襟ぐりから袖下に斜めのステッチが入っているラグランスリーブが登場し、カレッジスウェットの主流となる

ちなみに、スウェットやTシャツの左袖にチャンピオンおなじみの“C”のロゴマークがつくようになったのは、1984年から

チャンピオンの名作スウェットと言えば?:リバースウィーブ

「チャンピオン ヘリテージ タイムス ハラジュク」オープンより
リバースウィーブ 1st パテントモデル 20,000円+税「チャンピオン ヘリテージ タイムス ハラジュク」オープンより
リバースウィーブ 1st パテントモデル 20,000円+税

チャンピオンのスウェット「リバースウィーブ」は、1934年、ニューヨーク州ロチェスターでアスリートのためのウェアとして誕生したタイムレスな名作スウェット生地を横向きに使用することで縦縮みを軽減し、サイドリブが横縮み防止と動きやすさを実現した、画期的なデザインが採用されている時や世代を超えて愛され続けている1品だ

「リバースウィーブ」最初期モデルの復刻版スウェット

「リバースウィーブ」最初期モデルの復刻版スウェットリバースウィーブ 1st パテントモデル 20,000円+税

チャンピオン(Champion)は、1938年にパテント(特許)を取得したスウェット「リバースウィーブ」最初期モデルの復刻版スウェットとして「リバースウィーブ 1st パテントモデル」を販売

現代の高度な技術を駆使して、スウェット史に残る不朽の名作が復刻着脱しやすい仕様の首元のガゼットや、筒状のスウェットからパターンをおこす当時の製法、“ランナーズタグ”など、細部に至るまで忠実に再現されており、1着持っておきたいベーシックなスウェットだ

ループウィラーのスウェット

ループウィラーはどんなブランド?

書籍『ループウィラー(loopwheeler)』より書籍『ループウィラー(loopwheeler)』より

ループウィラー(LOOPWHEELER)は、1999年に創業した日本のスウェットシャツブランドブランド名の語源にもなっている「吊り編み機=Loopwheel Machine」を使用し、メイドインジャパンのスウェットウェアを展開している職人の手間がかかる吊り編み機は現代ではほとんど使用されておらず、全てのアイテムを吊り編み機で作っているブランドはループウィラーのみだと言われている

吊り編み機とは?

“吊り編み機”とは、ニット生地を編み立てる旧式の編み機であり、丸編み機の1種風合いの長持ちする、1940年代後半~60年代中盤のアメリカヴィンテージスウェットの生地は“吊り編み機”によって生み出されたものだ

“吊り編み機”によって生み出される生地は柔らかく、繰り返し洗濯しても、長い間風合いを損ないにくいそのため、何度も洗って着るスウェットシャツやTシャツの素材には最適な生地だといえる

書籍『ループウィラー(loopwheeler)』より書籍『ループウィラー(loopwheeler)』より

風合いの良い生地を生み出すことができる一方で、“吊り編み機”は生産効率が低い“吊り編み機”が1時間あたりに編めるのは、吊り裏毛の生地1mほどさらに、職人が常時、編み機の調整を行いながら稼働させる必要があるため手間を必要とし、“吊り編み機”は時代とともに大量生産型の高速編み機に置き換えられていった

そのため、現在では、世界中を見ても“吊り編み機”は非常に珍しい存在に日本では和歌山に約400台が存在し、そのうちの約200台が稼働している和歌山において、吊り裏毛が編める工場は2社のみだ